

日本文化といえば、以前は茶道やいけばなといったいわゆる伝統的な「道」の表現に焦点が当てられていましたが、昨今では生活様式や建築、インテリア、庭園設計といった領域において、日本ならではの美意識や思想が改めて注目され、国際的にも高い関心を集めています。
こうした伝統文化のベースにあるのが”見立て”です。見立ては日本独自の感性価値創造の方法であり、私たちの空間や暮らしそのものに豊かさを与えてきましたが、これは「本物」の共通理解があってはじめて可能となります。たとえば出雲流庭園の枯山水は本物の風景を知るからこそ感動できるのです。
では、海外において見立てはどのように展開が可能でしょうか。それは出雲の人々に受け継がれてきた伝統文化が海外においてどのように受け入れられるのかといった問につながります。
そこで、伝統文化の見立てを基盤とする日本文化の価値共創および海外展開をテーマに本シンポジウムを企画いたしました。
基調講演では、マーケティングの立場からのおもてなし研究の専門家による新たな視点からの知見を共有し、事例発表では組立式日本庭園「楽庭」の開発と国際展開の実践を紹介します。
さらに、学術・建築・造園の専門家を交えたパネルディスカッションにより、日本の伝統文化をどのように未来につなぎ、世界と共有していくかを多角的に探究します。
場 所:オンライン同時開催 | 大阪南港 ATCビルITM棟9階 IHPCセミナールーム (大阪市住之江区南港北2-1-10) |
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1部:基調講演 | 「おもてなしと『見立て』」~日本文化における価値共創~ 講師 相島 淑美 神戸学院大学教授 |
2部:事例発表 | 「日本庭園美術と伝統文化を海外に届ける」 発表者 竹田 和彦 株式会社タケダ造園代表・樹木医・島根県景観アドバイザー |
3部:パネルディスカッション | 「日本の伝統文化を海外に届ける」 コーディネーター 勝瀬 典雄 パネルメンバー 相島 淑美 神戸学院大学 教授 竹田 和彦 ㈱タケダ造園 代表取締役 徳持 拓也 一般財団法人 池坊華道会事業部長 兼 東京事務所長 華道家元池坊正教授 竹延 幸雄 ㈱KMユナイテッド 代表取締役社長 ㈱竹延 オーナー 森 一彦 京都先端科学大学院 国際学術研究院 教授 山川 拓也 流通科学大学 人間社会学部観光学科 准教授 |
主 催: | 日本感性工学会 感性価値創造研究部会 |
共 催: | 株式会社タケダ造園 |
後 援: | 島根県・出雲市・出雲流庭園保存会 一般社団法人 未来を創る新教育推進会 |
参加費(資料代): | 2,000円 |
お問合せ先: | 株式会社タケダ造園 TEL:0853-28-8282 E-mail:rakutei@takezofarm.co.jp |
ご案内チラシ: | セミナーのチラシはこちらをクリックください。 |